裏磐梯雄国沼をトレッキング

 昔は雄国(おぐに)を小国とも呼んだそうです。
 とくに猫石から見る雄国沼は「小国」の字のごとく周囲から隔絶された別世界に見えます。
 雄国沼を一周トレッキングするコースは1日かけてのんびりと楽しめます。

金沢峠〜猫石〜休憩舎〜金沢峠

 金沢峠から猫魔岳に向かって、歩き出しましたよ。しばらくは鋪装された道路を歩きます。6月の初旬ははツツジやサクラがきれいです。舗装路は塩川町へとくだっていきます。そこからは未舗装の林道です。そうそう、看板がたっていて、いかにも遊歩道の入り口らしき道があります。木立の中に階段がある、うっかり、その道を登っていってしまいました。すると会津盆地を見渡せる展望で行きどまってしまいました。ベンチが置いてある、違うでしょ。往復で30〜40分も寄り道してしまいました。
  さて、気を取り直して林道を歩きます。こんなところまで車が入って良いのかしら、ところどころ車が泊まっていますよ。ああっ、きっとタケノコ取りですね。地竹とか、細竹とか、言われるもの。細いけれど柔らかくてとってもおいしいの。それにしてもこの林道けっこうあります。猫石が見えてきたでしょぉ、登山道はもうすぐですね(左の写真・右側が磐梯山)。

 やっと、森の中に入りましたよっ。ほらほら、熊鈴を付けたおじさんやおばさんが、袋をもっておりてきましたよ。「おはよう、タケノコかい?」とおじさん、「いえいえ、ハイキングです。」。「若いもんはいいない」とおばさん、「??」。袋の中を見せてもらうとタケノコいっぱい、おばさんニコニコ嬉しそう。
 森をぬけるとのぼりがきつくなりますよ。「ああっ、あった。これじゃない」、ポキッ。「とってもいいのかな」、ホキッ。「こんな、邪魔になるよ」、ポキッ。「今日たべる分だけね」、ポキッ。きつい登りも気分が和らぎます、十本だけいただきました。ほらぁ、八方台との分岐点につきましたよ。左を見れば猫石が見えます。
 ここからみる雄国沼は格別です(右の写真)。ちょっと、分かりづらいですけれど、背景に飯豊連峰が写っているんですよ。

 ここからの眺めは以前に小国と言われたわけが良く分かります。ここだけ、別世界でしょぉ。裏磐梯には別世界がいっぱいありますね。けれども、雄国沼の別世界は一番お気に入りです。猫石からの景色は後ろに磐梯山を見る事ができます。きょうはバニラのお茶ですよ。一息つくのにちょうど良いっ、お昼御飯は休憩舎で取りましょう。「さくちゃんはおにぎり食べちゃうの?」。ところでここって通り道だったんですね。
 猫石からは沼までゆったりとした下り道。しばらくは雄国沼の景色ともお別れ、ぶなの林をおりてゆきます。途中に沢があったり、冷たい水に触れます。猫石からの景色を想像して、今頃どこを歩いているのかなっ。やっと、雄国沼の東側に出てきましたよ。終わりかけの水芭蕉が咲いています、ちょっぴり寂し気。
 雄国沼の東側には堤防が築かれています。沼の水を利用するためにダムを作ったそうです。以前の雄国沼は1/3位だったそうです。湿原植物群落は、もっと広かったと言う事ですね。
 堤防の上を歩いていきます。もうすぐ、休憩舎です。ちょっと、おそいお昼御飯にしましょぉ。

裏磐梯のハイキングコース

<天文台のあるペンション カレワラ ☆彡>

裏磐梯に総延長80Kmにもおよぶトレッキングコースが完成しました。
神秘的な色をにじませる五色沼、荒涼とした磐梯山の火口、様々な湖沼をトレッキング、草木をめぐり、
様々な景観が訪れる人の目を楽しませてくれます。