野鳥の森・堂場山探勝路

 野鳥の森の春には、散策路脇に水芭蕉がたくさん咲いて見事です。
 早春、水芭蕉が咲く頃に枝から枝へ行きかう鳥達、一段高い木の上でさえずる鳥達を見つけることが出来ます。一般的に野鳥観察は木々が緑をつける前がいいそうです。
 夏になると深い森の中から折り重なるように鳥達の声が聞こえてきます。夏の野鳥の森は森林浴とあわせてリフレッシュできる空間です。

野鳥の森探自然勝路


   檜原湖の西岸にある野鳥の森です。裏磐梯は三大野鳥生息地といわれ、たくさんの鳥たちを観察する事が出来ます。最近、トイレや休憩舎・駐車場が出来て便利です。木道やウッドチップの遊歩道も整備され、車椅子でも沼の辺りまで出かけられるようになりました。
 鳥たちのさえずりを聞くには季節を選びませんが、鳥たちの姿を観察するには、5月6月下旬の木々がはをしっかりとつけていない新緑の頃の方が良いみたいです。花達も、春は水芭蕉、秋はツリフネソウなど様々にきれいです。また、野鳥の森の周辺は雪が多いせいか、雪の力で押し曲げられたグネグネした木をたくさん見られます。
 休憩舎から遊歩道に入ると、湿原の上を木橋のような道が整備されていて、湿原にさく花を楽しめます。ハイキング、トレッキングと言うよりも、時間をかけて自然観察をするのにとても良いところだと思います。

 足下を良く見てみると、春にはオトシブミの卵が落ちています。草むらをさがすと、成虫もいました。なんか、変な形ですね。成虫を探していると、その横をアマゴイルリトンボが飛んでいます。アマゴイルリトンボは裏磐梯にしかいないイトトンボで、普通の図鑑にはのっていないそうです。
 木々の花や木のみ、良く眺めてみる。それもまた面白いですよ。おおきな杉の木が根元近くで押し曲げられて天然のベンチになっていました。コケがむしていなけてば腰掛ける事ができるのにっ。
 やがて、沼の近くまでやってきました。たくさんの野鳥に声が聞こえます。フィールドスコープがあれば探してみるんですけれど、どこにいるのか検討もつきません。でもね、時々木のてっぺんや岩上に姿を見せてくれます。「出てこないいかぁ。。」なんて、眺めていると時間がいくらあってもたりません。
 沼の上の木を見ていたら、モリアオガエルの卵を見つけました。オリアオガエルは強力な吸盤で木を登り、沼の上の木や岩に卵を植え付けるそうです。おおきなカマキリの卵のような白い卵が垂れ下がっています。
 沼が終わると馬の背までブナの林を上り坂です。ブナ以外にもミズナラやホオノキが木陰を作っていました。沢の近くには大きなサワグルミの木(右の写真)です。20m以上ありそうです。真直ぐに日なたに向かって伸びていました。

 駐車場から展望台までの標高差は300m弱です。時間があったら登ってみましょう。途中にも様々な形をした木がありました。
 展望台の眺望は最高です。檜原湖を手前に見る磐梯山の景観として、とても良い場所です。

 

 

 

 

裏磐梯のハイキングコース

<天文台のあるペンション カレワラ ☆彡>

裏磐梯に総延長80Kmにもおよぶトレッキングコースが完成しました。
神秘的な色をにじませる五色沼、荒涼とした磐梯山の火口、様々な湖沼をトレッキング、草木をめぐり、
様々な景観が訪れる人の目を楽しませてくれます。