裏磐梯不動滝を散策

 駐車場に車をとめて鳥居をくぐると散策コースの始まりです。平坦な散策路を数百メートル歩くと階段状の登り道、再び平坦な小道を数百メートル歩くと不動滝にたどり着きます。
 目の前に見る滝は迫力満点。しぶきがかかるほど近づけますが、岩が濡れていて滑りやすく危険です。

鳥居側の不動滝入り口より(詳細)

 鳥居をくぐり参道のような砂利をひいた道を歩き始めますよ。ちょっとした散歩道です。左側のやぶの中には不動滝からの川が流れています。木立はとても良い感じ、のんびりお話をしながら歩けます。季節によっては日の光がすぐに山に隠されてしまいますから、夕方は心細いですね。明るいうちに出かけましょ。
 しばらく歩くと長い階段に出会います。どこまでつずいているのか林で見えません。ほんの少しですよ、ちょっぴり汗をかくくらいっ。この階段を登ってしまえば、またのんびりと歩けます。
 階段を登り切れば狭く平らな道、滝はもうすぐ。この平らな道、トロッコ電車(ディーゼル機関車)が走っていたそうです。木材をのせた小さな貨車をひいてトロッコ電車が走る様子はノスタルジックで素敵じゃないですかぁ。
でもこんなところを走って行くなんてやっぱり恐そう。

 あら、もうついちゃった。大きな木に隠されるように滝の音が聞こえてきましたよ。お不動様をまつった小さなお社。薄暗くてひんやりしていて、なんとも無気味な感じですね。ほらほら、滝が見えてきましたよ。
 不気味に感じていたのはこの風景のおごそかさからかしら、滝を見上げているとその静寂さに我を忘れてしまいそう。やっぱり、ちょっとこわいっ。
 そうそう、写真をとっておかないと、パチリィ。明るさの警告ランプがついてました。何枚か、パチリィ。手ぶれしてないかしら、じょうずに撮るには三脚か暗くても写る高性能なフィルムがいりそうですね。水が流れて白い煙りのように写っていますよ、プロっぽくてかっこいい。
 滝の近くまで行ってみずに触っている人がいますよ。とくに冊もロープもないので行っても良いのかしら。そんな事ないよね、やっぱり危険。怪我をしまうよ、きっと。こわいけれど、いってみよと。

 気がつけば、ここにいるのは私一人だけぇ。また、あの荘厳な静寂が私をつつみます。そうそう、落っこちて足でも挫いたら誰が助けてくれるのぉ。滝の水はあきらめて、かえりましょぉ。
 帰り道の参道の木立には夕日が輝いていました。陽の光を見るとほっとしますね。しぶきでぬれた体があったまってきます。
 きっと、小野川湖につく頃には湖におちる夕日がみられますね。

裏磐梯のハイキングコース

<天文台のあるペンション カレワラ>

裏磐梯に総延長80Kmにもおよぶトレッキングコースが完成しました。
神秘的な色をにじませる五色沼、荒涼とした磐梯山の火口、様々な湖沼をトレッキング、草木をめぐり、
様々な景観が訪れる人の目を楽しませてくれます。