磐梯山登山

 弘法清水でひと休みして、山頂(1819m)までいっきに登ります。そして、山の頂きに立つと足下に広がる猪苗代湖、裏磐梯の湖沼が見渡せます。
 なんだか、ゾワゾワしてきて足がすくみます、高いところが嫌いな人にはかなり気持ちがいいですよっ。

火口壁からの銅沼への下山

 磐梯山には何度も登った事があるのですが火口壁を降りる登山道は行った事がありませんでした。だって、あんな急な断がい絶壁ですもの。ムリムリっ、コースを取れっこしません。もし、あったとしてもマニアックな荒れた道。と想像してました。でも、弘法清水の売店のおばんさんが言うには「一日に何人かは利用しているし、別にあぶない場所ではないよ。」との事です。「じゃぁ、いってみよう。」と同行のさくちゃん。お花畑を通って普通に八方台に出るはずだったのに、急きょ予定変更。断がい絶壁の火口壁を下り銅沼を経て、八方台へ登るルートにっ。
 弘法清水より火口壁の方へおりて行き、右に下ればお花畑、左におりてゆけば猪苗代スキー場方面、もしくは火口壁ルート。猪苗代スキー場の方へは行かず、火口の縁に沿って櫛ヶ峰に向かって歩いてゆきます。それだけでも私は恐いっ。そよ風に体が飛ばされそうな気までしてきます。下の写真のマーキングから下山は始まりますよっ。前方には草も生えていない櫛ヶ峰が夕日に映えて荒々しい姿を見せていました。
 さて、くだるぞぉーっ。

 同行のさくちゃんはぴょんぴょんと下って行きます、すぐに見えなくなってしまいます。そう、スキー場の急斜面のように行けども行けども下が見えないのです。「この先はどうなっているのかなぁ?」と不安になります。「さくちゃん待って、この先はどうなっているのっ。」と泣きが入ります。でも、帰ってくる言葉は一言、「大丈夫だよ」。岩や石ころがごつごつした火口に響きます、短いエコーがかかっているみたい。挙げ句の果てには四つん這い、人に見せられません。幸いに誰もいませんけれど。
 でもでも、滑りそうであぶない方へ入ってしまいそうなところ(上の写真)には、ちゃと鉄筋の棒で手すりがしてありました。とくに死ぬ程危険な箇所もありませんでしたよ。そうそう、冷静な判断ができるこの余裕。足下に林が見えてきたんです。やっと、足が地についた感触、ほっとしました。
 下におりてみてルートを見てみるとやっぱり恐い。(まん中あたりのひょっこりした出っ張りのところ)、変なところが疲れています。疲れてひざが笑っているんじゃなくて、恐くてがたがたとしています。
 あらぁ、上の方からキャーとかワァーとか聞こえてきます。私みたいな人がいるんですね 。
 とっても、雄大で自然を前にして人間の小ささを感じました(おおげさ)。とってもお勧めなコースです。



裏磐梯のハイキングコース <天文台のあるペンション カレワラ ☆彡>



裏磐梯に総延長80Kmにもおよぶトレッキングコースが完成しました。
神秘的な色をにじませる五色沼、荒涼とした磐梯山の火口、様々な湖沼をトレッキング、草木をめぐり、
様々な景観が訪れる人の目を楽しませてくれます。